ハナノサキカタ(旧名:道産子、ベナンへ行く。)

ベナン・ジュグーでJICA青年海外協力隊・野菜隊員として活動。(2017.10〜2019.10)

ベナン生活1年〜1年6ヶ月を振り返る

前回の記事の続きみたいなものです。この記事を公開するかどうかかなり悩んだけど、、公開します。基本的に独り言なので、たぶん有益な情報はありません。私の気持ち、思っていることを書いています。

 

半年間の出来事。

2018.10中間報告会を開いた。コトヌーに行った。新隊員さんが到着。

2018.11配属先の人たちが畑を見にきてくれた。パラクーに行って農業関連施設を見てまわった。バリエヌにコットン畑を見にいった。

2018.12DELF B1を受験した(そのうち記事にしますが受かりました)。世界遺産のアボメイに広報誌作成のため取材に行った。コトヌー天皇誕生日のレセプションがあった。先輩隊員がジュグーに来てコットンツアーをした。ペネスルに糸紡ぎを見にいった。年末から年始にかけて日本から兄が来た。

2019.1ホエヨベにヴードゥーのお祭りを見にいった。ぼかしを作った。日本から母と兄が来た。

2019.2先輩隊員がジュグーに来て一緒にナチティングーまで行った。隊員総会があった。グランポポに遊びにいった。

2019.3先輩隊員が帰国。

 

この半年、いろんな場所には行ったけど、活動という観点からいうと、なにしてたんだろー自分って感じです。何をしていいのか分からなくて、任地ジュグーにいるときは正直家にいることが多かったです。活動のアイデアは思いつくものの、この地に根付くものと考えると1年間の経験から考えて、あれはだめだなーこれはだめだなーと思ってしまい結局行動に移せない。最初の一年はとにかくいろんなことをしてみた。だけど、これだと思えるものが無かった。

さて、家にいて一体何してんの、というとYouTubeを見たり本を読んだり友達と電話したらネットサーフィンしたりしていました。もっと活動を頑張るべきだったかもしれないけど、これを必要な休養期間だったとポジティブに思おうと思う。私がこの期間に家出していたことについて書いてみる。(ちなみに完全な引きこもりとかはしていなくて、畑にも行ってたよ。)

 

YouTube

ベナン隊では多くの隊員が余暇をYouTube鑑賞に費やしている。私はYouTubeを観る習慣は無かったけど、ベナンに来て1年経った頃から観はじめた。最近はYouTuberという職業も耳にするようになって、今の子どもたちはテレビじゃなくてYouTubeで育つのかな。私はニコニコ動画で育ったけど(笑)YouTubeは知らない世界を観られるからおもしろい。なんだか自分の世界の狭さを感じさせられる。いろんな国の映像が観られるし、ベナンのテレビもYouTubeでも配信されてるからテレビ持ってないのにテレビ映像が観られるの便利。YouTubeってすごい。

 

読書

本を読むことはこれまで一切してこなかったことで、というのも文章を読むのが苦手なんですよね。読解力に欠ける。あと漢字が読めない。だから読書はずっと避けてきたことだったんだけど、挑戦してみたら結構おもしろかった。漢字が読めなかったり言葉の意味が分からなかったりして電子辞書には大変お世話になった。人物名がいつまでも覚えられなくて何度も前のページをめくった。そんなこんなですごく時間はかかるけど、本のおもしろさに気づけた気がします。この半年で10冊読みました。本を読むとあまりにも時間が食うので、とりあえず来月のDELF(フランス語の試験)が終わるまでは読書はお預けとしたいと思います。勉強しなくちゃ。

 

勉強

フランス語の資格試験を受験するために勉強した。机に向かって勉強することはあまり得意ではないけど、試験前に毎日少しずつやった。習慣にすればできるということが分かった。でも困ったことにモチベーションは上がらない。なぜならフランス語を使う機会が少ないから。日常で農家さんと話す分には問題がないし、買い物もできる。農家さんにフランス語がめっちゃできるって人もいないから、会話に困ることないんだよね。今回は試験のために短期間で勉強したせいか、もうかなり忘れてしまった。やっぱ使わんと定着しないねー。

 

考え事

この期間で最も良かったこと。それは帰国後の進路についてじっくり考えることができたこと。今までは、日本に帰ってから考えたらいいや〜って思っていました。でも帰国した先輩隊員の就活の苦労話を聞いて、ある程度は考えておかないとな、と思いはじめたのです。そこで、いくつか興味がある仕事を調べること約2ヶ月。やっと、これだと思える職種が浮かんできました。帰国したらまた思いは変わるかもしれないけど、もうどの会社を受けようかとか考えてるので、そのままいきそうな気がします。日本で一般企業に勤めるつもりです。やりたいことやろう。本気で考えはじめてから2ヶ月もかかるとは思っていなかったので、今考えておいてよかったなと思いました。

 

そういうわけで家で過ごす時間は私にとっては必要だったのかもしれない、と自分を正当化しているような気もしますが、それで良かったのだと思うことにします。4月からは狂っていた生活リズムも戻し(この半年かなり眠れていなかった)、しっかり食べてしっかり睡眠をとって畑にもほぼ毎日行っています。減っていた体重も戻って嬉しい限りです。気持ちもかなりすっきりしてます。

 

最近思うのは、協力隊員は生活が活動だということです。ここで生活すること自体が簡単なことではなくて、日本にいるときより圧倒的に働いていないのになぜか疲れる。楽しいことや嬉しいこともあるけど、活動でも生活でもストレスを感じることが多い。JICAの調整員さんが言っていた「健康で2年間過ごして元気に帰ってね」先輩隊員が言っていた「生きてるだけで十分だよ」その言葉が今になってすごくわかる気がします。ここで2年間生き抜くことがこんなに大変とは思っていなかった。

つらい、帰りたい、と思うこともあったけど、国の情勢悪化で任国を出ないといけないという状況にある協力隊員もいる中、同じ場所に居られるこの状況に感謝して、残る半年、というかもう残り5ヶ月になりますが、健康第一で頑張っていきたいと思います。つらい時期はもうおわり!

 

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最近訪れた丘(岩山?)からの眺め