ベナンの電話・インターネット事情
※この情報は2019年8月現在のものです。
ベナンの通信会社は2つ。MTN(エムティーエヌ)とmoov(ムーヴ)です。多く使われているのがMTNで、隊員もだいたいこれを使っています。今回はMTNの情報を中心に電話やインターネットの使い方について書いていきます。
こちらの電話やインターネットはチャージ式。どこの村にもMTNのクレジットをチャージできる場所があるはずです。MTNだと黄色、moovだと緑色の旗やポスターが目印。チャージ後、通話はそのまま使えますが、割引やインターネットの利用のためには自分でコマンドを入力する操作が必要となります。
お金をチャージしたい時はMTNの店舗や旗の立っている場所へ。MTNのクレジ(crédit)がいくら欲しいと伝えれば対応してくれます。 »forfait appel ou crédit simple? »的なことを聞かれるかもしれませんが、crédit simple とか pour appeler とか答えます。forfait(フォーフェ)はクレジ購入時に例えばインターネット200F分とかの操作をしてくれるやつです。あとから自分で操作すればいいので、やってもらう必要はなし。
電話
通話料は通常1Fcfa/秒
1回の通話は1時間経過すると切れる仕組みになっている。(1時間ぴったりではない)
通話料がお得になる方法を2つ紹介します。
①maxiマキシ「*777#」にダイヤル
前はこれがめっちゃお得だったんだけど、今あるプランはそこまでって感じ。まあ少しは安い。1番お得なのは200Fで450F分の通話料を買うやつ。たくさん使うなら、これを何度も買う。そして、それをちゃんと認識させるためにMaxi(*777#)画面からStatut→Toutを選択。これで買ったMaxiが合算され、合計額がメールで来る。これをやらないとたくさん買ったmaxiが認識されていない場合があるので要注意。
②お気に入り登録「*180#」にダイヤル
お気に入り登録した電話番号への電話は半額となる(0.5Fcfa/秒)。3つまで登録可能。登録は無料、登録後は1ヶ月間変更できない。登録解除には50Fcfaかかる。とってもお得なので、よく電話をする相手はお気に入りに登録しよう。
お気に入り登録をしている相手に電話するときにMaxi使えばめっちゃお得やん!と思うかもしれないが、こちらは併用不可。正確に言うと少しお得にはなっているが。まあ長電話勢は200Fのmaxi8回買ってお気に入り登録している相手に1時間電話してみたらわかる。1時間話した場合、200Fお得。
インターネット
日本だと電話番号SIM、データSIM、番号+データSIMなどと種類があるが、ベナンは番号が必ず必要なのでSIMに種類がない。種類がないわけじゃないけど。
インターネットを使いたい場合も電話と同じようにまずクレジ(crédit)を買います。その後、「*130#」にダイヤル。
なんか前と違う…maxiと同じ画面…?
下にいくと98.plusがあるのでそれを選択。次に、6.tous les forfaits。
やっと見慣れた画面になりました。前は*130#ですぐこの画面だったんだけどな。さて、ここで、1日、1週間、1ヶ月の選択肢になっています。必要に応じて選べばいいのですが、私がいつも使っているのはforfaits illimités(無制限)です。それを選ぶと、
無制限の中にも3種類あり、30日間15000F(15GB)、20000F(35GB)、25000F(75GB)とあります。通信速度はどれも512Kbpsです。容量を超えてしまっても、通信速度は落ちますが無制限で使えます。電波がいい場所なら通信速度も気にならない。私は30日間15000Fを使っています。
この30日間の契約の操作はJICA貸与の携帯電話にWi-Fi用にしているSIMを挿して行って、その後モバイルWi-Fi機器にSIMを挿しています。
だいたいの隊員はこういうモバイルWi-Fiを使っています。SIM付きで25000Fくらいだったかな。コトヌーじゃないと手に入らなかったり、在庫がなかったりするので買いたい場合は早めに聞きにいきましょう。JICA支所の近く、ヨボ通りに大きいMTNショップがあります。SIMフリー携帯を持っているならモバイルWi-Fiがなくてもいいと思います。SIMカードはMTNショップにて1000Fくらいで買えます。
送金(Mobile Money)
モバイルマネーという送金システムがあります。MTNショップやモバイルマネー対応のクレジットを売っている人のところへ行き、お金を送りたい相手の電話番号を伝えます。すると、相手の名前を言われるので確認。あとはその場で送金する額のお金を払います。受け取る側にはメールがくるので、それをMTNショップやモバイルマネー対応のクレジットを売っている人のところへ行き、手数料を払ってお金を受け取ります。銀行口座みたいな感じですね。どこの村でもできるから便利。ムーヴも同じようなシステムがあると思います。
クレジットの送金
自分の携帯に入っているクレジットを人に送ることができます。ダイヤルは「*155#」です。200Fcfaから送金可能で、モバイルマネーと違い手数料は送る側が負担。10%です。1000F送るのに100F、高い。
その他コマンドの紹介
MTN
「*136*8#」電話番号確認
「*124#」クレジット残高確認
「*150#」契約情報確認
moov
「111*2*1#」電話番号確認
「*100#」クレジット残高確認
MTNユーザーなので情報がMTNに偏りましたが、moovもだいたい同じ感じだと思います。アフリカにもインターネットはちゃんとあるので心配なさらず。
現地NGOによるぼかしとコンポストの講習会
時は遡り2018年11月16日の出来事。
PROTOS(プロトス)というNGOがぼかし、コンポスト、自然農薬の講習会を畑でやっていました。わたしはこの日畑に行くのが遅くなってしまったので、着いた時にはちょうど講習会が終わっていました。農家さんが講習会の内容を教えてくれたので紹介します。
◯ぼかし
農家さんはコンポストと言っていたけど、ぼかしだと思われる。後からわかったけど、このPROTOSという団体はぼかし(le bokashi)という言葉を使っている。
材料
牛糞、赤土、雑草、米ぬか(もみ殻をすりつぶす)、炭の粉(炭をすりつぶす)、砂糖、ドライイースト
米ぬか
ドライイーストと砂糖
作成方法
1日目
牛糞、赤土、雑草、米ぬか(もみ殻をすりつぶす)、炭の粉(炭をすりつぶす)、砂糖、ドライイーストを混ぜる
2日目〜4日目
朝・夕に切り返し
5日目
朝のみ切り返し
6日目〜9日目
放置
10日目以降
使用可能
私が思ったこと:①生草は10日で分解されるのか?②炭は砕かれてたけど、ちょっと大きいかなー③わたしの知識不足ですが、ドライイーストは必要なのでしょうか。④砂糖これ高そう⑤水分量少なかった。
穴を掘ってそこで作るタイプのもの。
材料
上のぼかしと同じ。
作成方法
穴を掘って材料を詰め込む。1ヶ月後に使用可能。
まあ分解されてなかった。切り返しが必要ですね。
◯自然農薬
見せられた時はなんだこれ!となり、説明されてからもなんだこれ!となった自然農薬。
材料
牛の血、砂糖、パイナップル、パパイヤ、米、牛乳
作成方法
全て混ぜて5日間軽くフタをして放置する。
使い方
5倍希釈
農家さんは言われた通りにぼかしを切り返して、畑にまいていました。コンポストは結局放置したままだったかな。自然農薬は使ってみたけど効果を感じられなかった、とのこと。なんかなーと思う講習会でした。NGOと活動するのもありかな、とも思った。
ブログ再開
お久しぶりです。
6月10日の記事を最後にしばらくお休みしていました。5月、6月、7月と本当に忙しくてバタバタでした。あと読書が好きになっちゃったので、本を読んでいることもありましたね。
さて、あっという間に1年10ヶ月。帰国まであと2ヶ月です。10月1日に日本に到着する予定です。帰国後の予定もいろいろ決まったり、日本の求人サイトを眺めたり、そんな感じです。
書こう書こうと思っていたことがたくさんあるので、残り2ヶ月でできるだけ書いていこうと思います。かなり遡ることになると思いますが。
明日はベナン59回目の独立記念日。盛り上がるのかなー。去年のジュグーの様子はこちらから。58回目の独立記念日 - 道産子、ベナンへ行く。
それではブログ書きますという宣言でした。宣言したからには書くぞー!