ハナノサキカタ(旧名:道産子、ベナンへ行く。)

ベナン・ジュグーでJICA青年海外協力隊・野菜隊員として活動。(2017.10〜2019.10)

犬の肉

ベナンの宗教といえばキリスト教イスラム教、ブードゥー教の3つです。ベナン全体で見るとおそらくキリスト教ブードゥー教が多いのですが、私の任地ジュグーはイスラム教徒が多数を占め、彼らは教えの通り豚肉やお酒を口にしません。お酒はイスラム教徒が多い任地でもそこらじゅうで売られており、イスラム教徒でも飲む人はいます。飲んだ後に「ごめんなさい」と謝ればいいと言う人もいます。不思議。でも、豚肉はそもそもジュグーで飼育している人がほぼいないので簡単には手に入りません。なので肉は基本ヒツジやヤギです。イスラム教徒の人たちが言うには、「キリスト教徒は豚も犬も食べる。なぜなら神が全てのものを創造したから。」だそうです。確かに豚肉はイスラム教徒が少ない地域(ジュグーやバシラ以外)ではだいたい手に入ります。でも犬肉に出会ったことはありませんでした。

以前ジュグーで地酒や豚肉が手に入ることを紹介しましたが(お酒と豚肉 - 道産子、ベナンへ行く。)、同じ場所に今日行ってみました。すると、なんと、犬の肉が売られていました。

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ちょっと怖がりながらも、味見させてほしいと言うと一口分くれました。付いている粉はトウガラシです。感想としては牛肉のような感じ。臭みもなく食べやすかったです。

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丸焼きにしたようで、頭を見せてくれました。

 

ベナンに来ていなかったら一生食べなかったかもしれない犬の肉。幼い時のトラウマで犬は嫌いですが、肉は美味しかったです。