ハルマッタン
ハルマッタンと聞いて何を思い浮かべるでしょうか。遊戯王カードでしょうか。
そう、ハルマッタンとは砂塵を含んだ貿易風のことなのです。遊戯王カードも勉強になりますね。遊戯王には全く興味はありませんが、ハルマッタンとググるとこれがかなりヒットしました。
さて、貿易風は日本では聞き馴染みがないと思いますが、緯度30度あたり(中緯度高圧帯)から赤道(赤道低圧帯)の方向に吹いている風のことです。コリオリの力により、ベナンが位置する北半球では北東風になります。北東から吹いてくるってことですね。コリオリの力っていうのは図が無いと説明しづらいので、農業大学校の同期のみなさんは農業気象の授業を思い出してください。もしてかして高校の地理とか物理でも習うのかしら。どっちも取ってないから分からないや。それは置いといて、ベナンの北にはサハラ砂漠があるため、向き的にその砂と共に風が吹いてくるのです。どうやら西アフリカ全体に吹くみたいです。ベナンでは東側が強いとか。
余計なことを書いていたら前置きが長くなりましたが、ハルマッタンがここ1カ月ほど強いんです。砂塵が太陽を覆い、乾燥した冷たい風が吹きます。特に朝は冷えます。18℃とか。ひええ。こんなんで寒いと言うと雪が降って大混乱している日本の皆さんに「は?あったかくね?」と言われそうなのですが、、
寒すぎてウルトラライトダウンジャケットを出しました。「アフリカになんでこんなの持ってきたんだ…」と思っていましたが役立ちました。
寒いだけならまだしも、砂塵を含んでいるのがやっかいです。家は窓を閉めていても全てのものがうっすらと砂をかぶり、鼻の中は毎日真っ黒。ハルマッタンは毎年11〜3月くらいに吹くようで、今シーズンは強めらしいです。エルニーニョが関係しているのかな。呼吸器系には気をつけていきたいです。
ハルマッタンって響きがいいけど、風が好きなVWの車の名前にないのかなと思ってネット検索してみましたがありませんでした。サハラが関係するシロッコはあるのに。と思って更に検索してみたら、ギブリってシロッコのアフリカ名らしい!ギブリそうだったのか!と一人で謎の感動。ハルマッタンはイタリアの方向にもドイツの方向にも吹きませんが、いつか車名になる日が来るかもしれませんね。
ベナン15週目ダイジェスト
書きかけの記事があるのですが、タイミングを見失ったので来年まで温めておこうと思います。
さて、ベナンに来て15週、16週目に入っております。今週は色々あったので、ざっくりまとめます。
月曜日から体調を崩し寝込む。しかし食欲はある。
首都で買ったカップラーメン
日本から持ってきたキューピーあえるだけカルボナーラ
ヨーグルトとハイビスカスジュース
さやか1.3匹入り野菜炒め
開けてしまった鮭とば
いっぱい食べて元気になりました。食欲大事。
この日、数時間で復旧しましたが、初めて断水を経験。本当、水には恵まれてます。
火曜日、最近マンゴーがおいしい。
水曜日、JICAの人が来て警察へ挨拶。ついでにJICA号で首都に届いていた兄からの誕生日プレゼントが運ばれてきた。
ラーメン!味噌!兄のセンスに感動。北海道シチューのコーンクリームめっちゃ好きなのよ。
同封のポストカードは北海道マインドらしい(笑)しっかり部屋に飾りました。
自転車で少し離れた農家を訪問。前に渡した種子の発芽を確認。
木曜日、最近刺激が無いので、朝から半日市場で過ごしてみた。
何やらお金を集めている男性を発見。マイクロファイナンス!1口の値段を選べて(500Fcfa、1000Fcfaとか)で、月最大31口までお金を預けられる。翌月にお金は戻る。
金曜日、マメの支柱を立て、畑にニームオイルをまいた。
何となく具合が悪い気がしたけど、いつも通り家で昼寝。やっぱり怠い。発熱。味噌汁を飲むためお湯を沸かそうとすると、ガス切れ。タイミング悪すぎ。
先輩にガスを借りて味噌汁を飲み、更に雑な蕎麦を食べた。野菜を切る気力は無いけど食欲はある。熱は上がらず、下がらず。マラリアではなさそう。
土曜日、朝5時に目覚めると熱も下がりスッキリ。頭痛は残るが、とりあえずガスを買いに。帰宅すると家の中でデカいゴキブリがひっくり返っているのを発見。メガネを外して処理。キモい。てか何でそこでぶっ倒れてんのよ。
野菜を切る気力が出たので、ラーメン!うまいなぁ。
今週は体調が優れなかったので、来週は元気に過ごしたいものです。熱が出たのは熱中症だったよう。たぶん。熱はあったけど昼間は眠れなくて、ひたすらゴロゴロしながら同期とLINEしたり、小学校の友達と連絡を取ってみたりしていました。久しぶりに小学校時代を思い出して懐かしむのも楽しかったけど、しっかり水分補給をしてもう二度と熱中症にはなりません。乾季が本格化してくるから気をつけねば!みんなもシッカリ水分摂ってね!
旅の記録:パラクー(Parakou)
青年海外協力隊は国ごとに色々とルールがあるのですが、ベナンでは任地に着いてから3ヶ月間は移動禁止となっていて任地を出ることができません。私の場合、2017.11.07にジュグーへ来たので、2月頭までジュグーを出ることはできないのです。
しかし、特別な理由があれば移動は可能です。例えば、村に住んでいて生活必需品が手に入らないとか、自分の任地でインターネットが繋がらず業務連絡ができないとか、療養とか。今回は自転車購入のために許可をもらい(ベナンでは自転車は配属1ヶ月後から購入可能)、近くの村住む同期とパラクーというベナン中部の大都市へ行ってきました。ジュグーにも自転車は売っているのですが、良いものがないのです。
というわけで、初めての移動!
パラクーはジュグーから140キロくらい。パラクー-ジュグー間の幹線道路は新しく、まるで日本の高速道路。車はだいたい時速80〜100キロくらいで走ります。道路はこんな感じ。車線がある道路久しぶりに見た。
朝8:15頃ジュグーで流れてきたコトヌーに行くという綺麗で広めの乗合タクシーに3000Fcfa(600円)で乗せてもらったのですが、途中Bétérouという村で降ろされました。パラクーは経由せずにコトヌーへ行くようで、「向こうのタクシーに乗ってくれ」とのこと。始めから乗せなきゃイイのに。まあ仕方がないので5人乗りの車に乗りこみました。運転席に1人、助手席に2人、後部座席に4人とギュウギュウ。動けなくて足が痺れました。
10:45パラクー到着!タクシー乗り場がデカい。パラクーは人口はジュグーより少し少ないものの、経済規模が大きい。大きなコットン工場があったり、鉄道が通っていたり、道路工事をしていたり。
タクシー乗り場まで先輩隊員が三輪タクシーで迎えにきてくれて、パラクーの自転車屋を4軒案内してもらいました。ありがたい。
購入した自転車がコチラ。タイヤ・サドル交換と泥よけを付けてもらって65000Fcfa(1万3千円)。
自転車のことはあまり分からないけど、良さげなのが手に入り満足。
事務所の指示で日帰りとのことなので、自転車を買ってさっさと帰ってきました。
帰りの乗合タクシーは人間が3000Fcfa(600円)で自転車一台が2000Fcfa(400円)でした。5人乗りの車の運転席に1人、助手席に男性2人、後部座席に大人3人子ども2人、トランクに荷物とヤギ2匹で狭いしメェメェうるさいしという期間もありましたが、2時間半ほどで無事ジュグーへ到着。
パラクーは広く大きい街で、まるで経済首都のコトヌーのようでした。移動禁止期間が明けたら、またゆっくりパラクーに行ってみたいです。 先輩方ありがとうございました。