偽物のはちみつ!?
ベナン北部の村ではハチミツが作られています。まだその現場を見たことはないのですが、ジュグーのバス乗り場にたくさん売られています。
こんな感じで様々な大きさのペットボトルに詰められています。500mlなら1000Fcfa(200円)、1Lなら1500Fcfa(300円)というような値段です。私はジュグーに来てすぐに1L購入しました。
ある日、農家の男性と話していた時のこと。
私「バス乗り場にハチミツが売っててね。」
男「え、ほんと?」
私「うん。それで、買ったの。」
男「それは偽物だよ。」
私「え?」
(しばらく »C’est miel faux. »(偽物だよ)が聞き取れない私の聞き返しが続く。聞き取れてはいるものの、まさか偽物と言われると思っていないのでミエルフォーという謎の言語にしか聞こえなかった。)
男「本物のハチミツはジュグーに売っているはずがない。村だよ。」
と言われたことがありました。その時は偽物のハチミツなんてあるのか?と逆に彼を疑っただけで、それからハチミツについてあまり深く考えていませんでした。
あれから7ヶ月…
ふとハチミツのことを思い出しました。(冷蔵庫の上で置物になっていました。ゴメンよハチ子…)そういえばあの時、偽物って言われたなぁと思い出し、「はちみつ 偽物」でインターネット検索してみました。すると偽物のハチミツの情報がたくさん出てきました。脱色や脱臭、結晶化防止のために加熱処理されている精製ハチミツ(ハチミツは熱に弱く35℃以上で栄養成分が壊れる)、水あめやブドウ糖等の甘味料が添加されている加糖ハチミツが偽物(純粋ハチミツではない)と言われるようです。
さて、考えてみましょう。まず、村で作られているハチミツが加熱処理されている可能性はおそらく無いでしょう。めっちゃ面倒くさそうじゃん。脱色・脱臭する必要も無さそうだし(たぶんアカシアのハチミツです)。また、ハチミツは結晶化しやすいと言われますが、ベナンでは気候的に結晶化しないと思われます。ハチミツが結晶化するのは激しい温度差に晒される時(日本の春や秋)で、13〜14℃が最も結晶化しやすいそうです。ベナンも体感的に寒い日はあるけど、常夏なので大丈夫。家の中でも30℃近くあります。それよりも気をつけないといけないのは栄養成分が壊れる35℃以上ですね。冷蔵庫の上に置くのやめよう。
次に、甘味料の添加について。これはあり得ますよね。水増し。少ないハチミツでたくさん売れる。それも面倒だからやらなさそうだけど…とりあえず実験してみました。コップに水を入れ、ハチミツを垂らします。水に溶けたら加糖ハチミツ、沈めば純粋ハチミツと証明できます。
コップに水を入れます。タネも仕掛けもありせん。
ハチミツを垂らします。
やばいめっちゃ出てくる。
どうでしょうか。
沈んでいます!
ジュグーのハチミツは本物でした!
嬉しかったので、夜10時でしたがハチミツを食パンにつけて4枚も食べてしまいました。
ジュグーの純粋ハチミツ、お土産にいかがですか?