ハナノサキカタ(旧名:道産子、ベナンへ行く。)

ベナン・ジュグーでJICA青年海外協力隊・野菜隊員として活動。(2017.10〜2019.10)

野菜の紹介

ラマダンが終わりました。この1ヶ月、農家さんには2日に1回くらいしか会えませんでした。私のやる気も半減。というかそれ以前にお世話になっていた農家さんが3ヶ月ほど前に居なくなってしまったので、4月からずっと心も身体もフラフラ。旅行してみたり、1日中家に居たり。任地に来て7ヶ月というのに活動らしい活動はできていないけど、外に出ると何かと収穫があったような気がします。

さて、今日は任地・ジュグー(ベナン北部)で栽培されている野菜の紹介をしていきます。私自身赴任前、ベナンってどんな野菜があるの…?と全く想像がつかなかったので、誰かの参考になればと思います。任地でよく見る順にいきます。ついでなので呼ばれ方も書きます。()内はフランス語、《》内はデンディ語(ジュグーで主要な現地語)です。

 

1.キャベツ(le chou シュー)《仏語と同様》

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ジュグーはキャベツの産地!ほぼすべての農家が作っています。家庭ではお米を炊くときに混ぜて食べるようです。

 

2.サニーレタス(la salade サラドゥ,la laitue レチュ)《仏語と同様》

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大量に作る人は少ないけど、作っている人は多い。サラダパスタにして食べます。

 

3.トウガラシ(le piment ピーマン)《nyiku ニク》

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ベナン料理に欠かせない唐辛子。

 

4.ニンジン(la carotte カロット)《仏語と同様》

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タキイの品種を使っている人がほとんど。ニンジンはそのままかじる人が多い。キャベツ同様、ご飯に混ぜても食べられます。

 

5.アマランサス(le légume レギューム, l’amarante/l’amaranthes アマラントゥ)《alefɔアレンフォ》

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légume(レギューム)は野菜という意味ですが、ベナンではlégume=葉物野菜というイメージ。現地語のアレンフォも葉物野菜を指します。現地語学訓練のクラス分けテストの面接で「野菜(légume)の名前を3つ言いなさい」って言われて、トマトって答えたら「え、トマトって野菜(légume)なの?」って言われて焦りました。ベナンのフランス語は基本的に現地語からできているので、なんでこう言うんだろう…?みたいなことがしばしばあります。

 

6.モロヘイヤ(le crin-crin クレンクレン)《ayoyo アヨヨ》

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モロヘイヤを辞書で引いても出てきませんが、クレンクレンと呼ばれています。葉物野菜はベナンの家庭では大抵潰してソースにするので、これなに?と葉物野菜を指差すと、 »C’est la source.(ソースだよ。) »と言われることが多いです。名前が知りたいんじゃ。

 

7.ボマ(la grande morelle グランモレル)《gboma ボマ》

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ナス科の葉物野菜です。ボマと呼ばれることが多いです。こちらもソースですね。

 

8.オクラ(le gombo ゴンボ)《laa ラー》

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角オクラ。日本のものよりかたいので、生ではあまり美味しくない。ベナンでは潰してソースとして食べられています。先日、オクラを軽く湯がいて、家族が持ってきてくれたドライ納豆と混ぜて食べたら非常においしかったです。

 

9.サヤインゲン(les haricots verts アリコベー)《仏語と同様》

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つる性インゲン。ご飯に混ぜて食べるらしいです。

 

10.キュウリ(le concombre コンコンブル)《仏語と同様》

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作っている人は少ない。市場にもそんなに多くは出ていないので、食べる人が少ないのかも。ソースの付け合わせとして生で食べるようです。皮はかたいので剥きます。

 

11.トマト(la tomateトマトゥ)《tomati トマティ》

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ニジェールからの輸入品が多いので、あまり作っている人はいません。トマトはみんな毎日食べるソースの材料。トマト缶を使う人も多いけど。生でも食べます。(サラダパスタ)

 

12.ナス(l’aubergine オベルジン)《仏語と同様》

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作っている人は少ない。白や緑、紫などいろいろなナスがあります。ベナン家庭ではソースになります。生でかじる人もいます。私も真似してかじったらクソまずかったけど、毎日食べたら慣れました。

 

13.タマネギ(l’oignon オニオン)《albasa アルバサ》

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写真が無いので見つけたら載せますね。それまでは私が好きなベナン食のコム。ベナン料理には付け合わせとしてよく食べられますが、作っている人は少ないです。ニジェールからの輸入品がほとんど。基本的に赤タマネギです。

 

14.バレイショ(la pomme de terre ポムドゥテール)《仏語と同様》

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また写真が無いので、先日パラクーで食べたハンバーガフリット(ポテトフライ)。ブルキナファソからの輸入品がほとんどなので、作っている人はとても少ないです。

 

15.ビーツ(la betterave ベットラーブ)《仏語と同様》

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作っている人は1人しか知らない。市場でもあまり見ない。サラダパスタに投入して食べるようです。

 

16.ピーマン(poivron ポワブロン, le piment doux ピーマンドゥー)《仏語と同様》

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作っている人をまだ見たことがないけど、ジュグーに居るのは確かです。写真はおばちゃんがどこから畑から買ってきたもの。私も一時期作ってました。ピーマンもソースにするみたい。苦そう。

 

こんな感じでしょうか。ベナンの家庭料理は種類が少なく、野菜は大抵ソースとして食べられます。ジュグーは野菜農家が多いのでいろいろな野菜がありますが、そうでない街ではこんなに多くの野菜を見つけることはできません。でも、どこにでもあると言われている野菜はトマト、オクラ、モロヘイヤ、タマネギの4つです。ベナン料理はこの4つがあれば成り立ちます。パラクーやコトヌーなどの大都市の市場に行くともっと様々な野菜を見つけることができるので、珍しいものがあったら載せますね。

さて、明後日から10日間のベナン南西部旅行に出かけてきます。来月は任国外旅行。リフレッシュしてきます。それでは。