ハナノサキカタ(旧名:道産子、ベナンへ行く。)

ベナン・ジュグーでJICA青年海外協力隊・野菜隊員として活動。(2017.10〜2019.10)

ハルマッタン

ハルマッタンと聞いて何を思い浮かべるでしょうか。遊戯王カードでしょうか。

 

 そう、ハルマッタンとは砂塵を含んだ貿易風のことなのです。遊戯王カードも勉強になりますね。遊戯王には全く興味はありませんが、ハルマッタンとググるとこれがかなりヒットしました。

さて、貿易風は日本では聞き馴染みがないと思いますが、緯度30度あたり(中緯度高圧帯)から赤道(赤道低圧帯)の方向に吹いている風のことです。コリオリの力により、ベナンが位置する北半球では北東風になります。北東から吹いてくるってことですね。コリオリの力っていうのは図が無いと説明しづらいので、農業大学校の同期のみなさんは農業気象の授業を思い出してください。もしてかして高校の地理とか物理でも習うのかしら。どっちも取ってないから分からないや。それは置いといて、ベナンの北にはサハラ砂漠があるため、向き的にその砂と共に風が吹いてくるのです。どうやら西アフリカ全体に吹くみたいです。ベナンでは東側が強いとか。

 

余計なことを書いていたら前置きが長くなりましたが、ハルマッタンがここ1カ月ほど強いんです。砂塵が太陽を覆い、乾燥した冷たい風が吹きます。特に朝は冷えます。18℃とか。ひええ。こんなんで寒いと言うと雪が降って大混乱している日本の皆さんに「は?あったかくね?」と言われそうなのですが、、

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寒すぎてウルトラライトダウンジャケットを出しました。「アフリカになんでこんなの持ってきたんだ…」と思っていましたが役立ちました。

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寒いだけならまだしも、砂塵を含んでいるのがやっかいです。家は窓を閉めていても全てのものがうっすらと砂をかぶり、鼻の中は毎日真っ黒。ハルマッタンは毎年11〜3月くらいに吹くようで、今シーズンは強めらしいです。エルニーニョが関係しているのかな。呼吸器系には気をつけていきたいです。

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ハルマッタンって響きがいいけど、風が好きなVWの車の名前にないのかなと思ってネット検索してみましたがありませんでした。サハラが関係するシロッコはあるのに。と思って更に検索してみたら、ギブリってシロッコのアフリカ名らしい!ギブリそうだったのか!と一人で謎の感動。ハルマッタンはイタリアの方向にもドイツの方向にも吹きませんが、いつか車名になる日が来るかもしれませんね。