ハナノサキカタ(旧名:道産子、ベナンへ行く。)

ベナン・ジュグーでJICA青年海外協力隊・野菜隊員として活動。(2017.10〜2019.10)

ボカシ肥料完成〜試験圃場の始まり〜

私はナマズに夢中ですが、一応野菜隊員なので最近の活動のことを書こうかと思います。ちなみに、みなさんのご意見を参考にさせていただきナマズの天麩羅を作って食べました。美味しかったです。

 

さて、ぼかし肥料は11/29に混ぜ、1日2回切り返すこと約1週間。12/6に発酵が落ち着いてきたかなぁという感じでした。

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混ぜたものは鶏糞、草木灰、砕いた落ち葉、スイカ少々、土です。あまり良い材料が見つからず、ほとんど中身は鶏糞です。貰ってきた鶏糞は半分残してあるので、何か良いモノが見つかればボカシにしようと思っています。

ECは測ってみたけど、土に混ぜる肥料のECを測るのは初めてなので基準がわかりません。6.2mS/cmでした。水耕と液体肥料が専門の私からすると、EC高くね?という感じなのですが。測ったことある人教えて下さい。

 

試験圃場は、溶接工のお兄さんがほとんど整備してくれました。彼は毎週金曜日が休みなので畑に呼ばれます。果たして彼に休みはあるのだろうか。

まず、草木の生茂る所を刈り、

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燃やし、

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耕す。

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私はここに必要なかったらしく、他の仕事をしていました。3週に渡って整備してくれたお兄さんありがとう!

 

苗を作るなら10月に蒔かないといけない言われましたが、とりあえずやってみることに。11/30にピーマンとナスとネギを蒔きました。ナスは3年育つと言われました。マジか。3年も育ったら大木ですね。

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私はちょっと手伝っただけで、ほとんど彼がやりました。最初から最後までやり方を見られたので、こちらの方法を見る良い機会になりました。

 

できれば他も苗を作りたい所だったのですが、今シーズンはもう時間が無いので12/8に試験圃場に畦を立て、直播きしました。畦立ては私がキャベツに水をやっている間に終わっていました。

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少し掘り、ボカシを一握り入れ、土をかぶせてから種を蒔いていきました。ここは流石に私もやりました。スナップエンドウ、アスパラ菜、ダイコン、二十日ダイコン、ゴボウ、空芯菜をそれぞれ1畦ずつ蒔きました。

 

ひと通り蒔きおわったところで、彼に「ニンジンないの?」と言われ、リュックに隠し持っていたニンジンの種を出しました。

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「クロダ」と言うのでローマ字読んだのかなと思いきや「クロダでしょ?これ」と。「え?黒田知ってるの?日本の品種だよ。」と言うと「あ、そうなの」という感じでしたが、私はかなり感動しました。農業関係者なら誰でも知る黒田五寸がベナンにあるとは。スゲー!世界のクロダ!

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と私が感動している間に彼は黙々と作業していました。聞くと、ニンジンは彼の専門で過去はキャベツではなくニンジンを1番多く作っていたそうです。そのときに黒田五寸を使っていたらしい。クロダはイイ品種なんだと言っていた。なんだか嬉しい。で、私はニンジンの種蒔きには一切触らせてもらえなかった。気持ちは分かる。

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種蒔き後の水やりも彼がやりはじめ、「帰っていいよ」と言われた。もう完全に彼の試験圃場である。でも、私の管理下にあるより現地の人の管理下にある方が後々良い方向に繋がりやすいと思う。まあ何より、私の気持ちが楽である。

 

長くなりましたが、ジュグーに来て1ヶ月、早めにやりたかった試験圃場ができて一安心です。

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蒔かぬ種は生えぬ!