道産子、ベナンへ行く。

ベナン・ジュグーでJICA青年海外協力隊・野菜隊員として活動中!

第3号報告書

青年海外協力隊の仕事、2年間で5回報告書を書くこと。ベナン生活1年が経過し、3回目の報告書の時期がやってきました。書いたものをそのままここに載せるだけの記事になります。

 

要約:

ベナンに来て1年、任地ジュグーに来て11か月が経過した。1年経って慣れたように感じることもあれば、まだまだだと感じることもある。幸いにも大きく体調を崩すことなく生活できている。まず、活動について項目1及び項目2に記述した。ジュグーの気候は2つで、大まかに分けると4月から9月までが雨季、10月から3月までが乾季である。ジュグーの野菜栽培は低湿地帯と呼ばれる非常に低い土地で行われることから、雨季が農閑期、乾季が農繁期である。この6か月間は雨季だったため野菜栽培をする人は少なく、活動と言えるような活動はできなかった。しかし、これまで関わってこなかった農家以外の人たちとの関わりを持つことができた。また、この期間には配属先が誕生するという個人的には大きなイベントがあった。時間通りに集まり、ダラダラすることなく会議を終わらせる印象のいい職員たちで、ボランティアの活動にも興味を持ってくださった。これから始まる乾季が最後の活動となると思われるので、1日1日を大事に過ごしていきたい。項目3の現地支援制度活用計画については、今のところ予定はない。項目4には性及び貧富の社会格差について記述した。日本も同じだが、ベナンにも男女の役割のようなものがあり、それが社会格差の要因の1つとなっていることは事実である。また、貧富については都市になればなるほど大きな差があると考える。今のところ深刻な格差は私の目には見えていない。項目5には生活習慣について記述した。ベナンの人々は朝早く、夜は遅いなど日本の生活習慣とは大きく異なる。異なる生活習慣は非常に興味深く、また、それを知ることは彼らに馴染むための第一段階だと考える。

 

活動の進捗状況:

半年前と状況はほとんど変わっていない。ジュグーの低湿地帯で働く農民たちは、雨季が始まった3月頃から減っていった。場所によっては畑が完全に水没するところがあり、そこで働いていた人々は他の村や高地へ移動した。畑が少し高いところにある人々は細々と野菜栽培を継続しているが、狭い面積で働いていることとかん水の必要がないことから、乾季のように毎日畑に現れることはなかった。そのため、この半年は農民とともに汗を流すような活動はしていない。ジュグーにある農業専門学校を訪問したり、農民グループのまとめ役が行う講習会を手伝ったりするなどジュグーの農業を学ぶことに努めた。また、農業系隊員の4任地を訪問し、それぞれの隊員がどのような活動をしているのか見学した。これらの活動から学んだことを今後の活動に活かしていきたいと考えている。着任して8か月が経つ頃、配属先であるジュグーATDA(村落開発支所)が機能しはじめた。支所長と6名の職員から成っており、専門はカシューナッツ2名、トウモロコシ2名、ダイズ、稲作、畜産がそれぞれ1名である。彼らは基本的に現場で働いており、椅子しかない事務所では週2回ほど集まって会議を開いている。

 

着任後1年時点の活動結果と課題及び課題に対する解決案:

着任して1年、ジュグーの気候と野菜栽培について知ることができた。実際に農民と共に活動ができたのは着任した11月から翌年の3月頃までの乾季の間のみである。そのため、思うような成果は出せていない。2年目は特に乾季の間に活動に力を入れ、雨季でもまだ雨の少ない4~6月は細々と農業を続けている人々と共に活動できたらと考えている。また、雨季の間は家庭菜園も視野に入れて活動していきたい。

 

現地支援制度活用計画:

現在、予定なし。

 

社会格差に関する所見:

性別による格差であるが、男女によって職業が異なるように感じる。例えば、男性は公務員や農家、運転手、整備士、溶接工、大工などに多い。女性は家事、飲食業、販売業、美容師、洋裁業が多い。これ自体を格差とは考えられないが、公務員をとってみると女性が社会に進出しづらい社会であると考えられる。これは、学校へ行っていないために公用語であるフランス語を話せる女性が男性と比較して少ないこと、また、家事は女性の仕事とされていることなどが原因だと考えられる。貧富の差に関しては、日本と比べて差は小さいが目に見えやすいように感じる。分かりやすいのは携帯電話やバイク、車である。携帯電話やバイクは多くの人が持っているが、そのレベルを見ると貧富の差が感じられる。ジュグーはまだあまり発展していない都市なのでその差は小さいが、パラクーやコトヌー等の大都市となると差が大きいと予測される。私が普段関わっているジュグーのある農民グループにはスマートフォンを持っている人は1人もいないのだが、先日同期隊員の任地である農民グループのみなさんと会った際、ほとんどの人がスマートフォンを持っていたことにはとても驚いた。

 

受入国の生活習慣:

ジュグーはイスラム教徒がおそらく7割以上を占める。朝5時、街中のモスクからアザーンと呼ばれるお祈りの時間を知らせる呼びかけが大音量で流れる。モスクや家で祈り、家に帰る。8時、多くの人が仕事や学校に出掛ける。10時、朝食を摂る。外食をする人が多い。12時半から15時は公的機関は昼休憩。13時、16時と祈りを捧げ、18時半まで働く。日没の19時に4回目のお祈りをし、最後は20時半に祈る。夕食は基本的に遅く、20~22時である。夜寝るのも遅い。だいたいこのような時間で人々は動いている。生活と仕事がはっきり区別されていないことが多く、仕事中に食事を摂ったり、外出したり、家に帰ったり、昼寝をしたり、友人に電話をしたりする。日本ではあり得ない光景である。電話に関してはベナンの文化とも言える。用事が無くとも挨拶の電話をするのがマナーらしい。私もよく「おはよう。今朝の調子はどう?家族は元気か?よい1日を!」みたいな電話を受ける。私にはその習慣が無いので今まで挨拶の電話をしたことがなく、「俺はこんなに電話してるのに、何で君は電話してこないんだ!」と言われることが多い。

ベナン生活1年。中間報告会。

ベナンに到着したのが2017年10月4日。あれから1年が経ちました。赤土の道やバイクタクシー、ガソリンはビン売り、建築の足場は木、荷物は頭の上、壊れかけのタクシーやバス、水シャワー、主食は謎の白い物体、挙げればきりがないですが、何もかもが新鮮で、珍しくて、驚きの連続でした。コトヌーでの1か月の研修を終え任地に配属されてからも、この別世界での生活に慣れるにはとても時間がかかりました。慣れているような気がしても身体が追いついていなかったり、外に出るたびにストレスを感じていたり、よく1年頑張ったなと思います。

この1年何をしていたか簡単に書くと、

2017/10 ベナン人家庭でホームステイ3週間しながらフランス語と現地語(デンディ語)の勉強

2017/11 任地配属。農家さんと働く。

2017/12 農家さんと働く。

2018/01 農家さんと働く。2018/02 隊員総会。視察の旅で母・姉・弟がベナンに来る。

2018/03 農家さんと働く。雨により畑が沈んでいった。

2018/04 国内旅行。

2018/05 国内旅行。

2018/06 国内旅行。

2018/07 モロッコ旅行。

2018/08 隊員総会。国内旅行。

2018/09 国内旅行。大好きな先輩隊員が帰国。

2018/10 乾季到来。これからまた働きます。

簡単まとめると半分働いて半分遊んでたって感じですね。畑が沈んでからはだいたい遊んでましたが、全く活動していないわけではありません(笑)

 

1年経ったということで、先日農業省ドンガ県事務局にて中間報告会をしてきました。中間報告会はJICAのスタッフが来るオフィシャルなやつです。配属先の職員6名と農民グループのまとめ役が来てくださり、また、5名のベナン隊の方々も来てくれました。プレゼンの内容を使ったスライドを少し載せながら簡単にまとめてみます。

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ベナンに来て1年が経ち、残りの任期は1年となりました。私の活動目標は野菜農家の収入向上です。

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ジュグーはベナン北西に位置する地方都市で、雨季と乾季が年に1回ずつあるサバンナ気候です。年間平均気温は26℃、平均年間降水量は1242mmです。

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活動1「ジュグーの農業と生産者を知る」乾季の間、農家さんと働きました。

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ジュグーには10の野菜農家グループがあり、174名の生産者(男性113名、女性61名)が所属しています。ジュグーの中心部には4つのグループがあるので、それぞれ訪れました。一緒に働かせてもらっていたのはペトニポホというグループです。

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農家さんたちは低湿地帯で野菜を作っていたので、雨季が来るとこのように畑に水が浸入してしまい、乾季のように働くことができなくなってしまいました。

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というわけで、雨季の間に農業専門学校に3度行きました。野菜だけでなく、作物や畜産などあり勉強になりました。

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それから、農家グループのためにジェンダーの講習会があったので4つのグループに行って手伝ってきました。

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活動2「新規野菜の導入」収入向上のために3つの野菜を育ててみました。作るのは簡単でしたが、食べ方がわからないと言われてしまい販売が難しかったです。

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なので、ベナン人の家に行って一緒に食べました。ラディッシュとダイコンは薄く擦ってスパゲティと食べられることがわかりました。

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空芯菜はソースにすることができ、パットと呼ばれるベナンの主食(トウモロコシ)と食べられることがわかりました。

まとめ。活動1ではジュグーの農業を学び、農家さんとの繋がりができました。活動2では3つの野菜を作り、調理方法を学びました。

2年目の活動について。乾季にはラディッシュとダイコンを育てて販路を開拓し、農家さんへ普及したいと思います。雨季には家庭菜園に空芯菜を広めたいと思います。

 

ざっくりこんな感じ。久しぶりに人前で話したので緊張しました。私は普段スイッチオフみたいなテンションで生きているので、ちゃんとプレゼンしたら調整員に「やればできるんだね」と驚かれました。たまにはスイッチオン。そんな感じでなんとか中間報告を終えたので、残るは1年後の最終報告会のみです。あと1年も仕事したり遊んだりしながら楽しく過ごします。来年の雨季はガーナとガボンに行くぞー!

健康診断、減量、そして再検査。

しばらく更新していませんでした。本格的に農家さんも働いていなかったので、私も最近はフラフラしておりました。

さて、赴任して1年経った頃に全隊員が健康診断を受けます。私は2017年10月にベナンに来たので、8月にその健康診断が経済首都コトヌーありました。一般的な健康診断で、血液検査、検尿、検便、胸部レントゲン、診察等が2日かけて行われました。その結果…血液検査で引っかかってしまいました。中性脂肪値が高い。なぜだ。お医者さんも「その身体で?日本でも指摘されたことある?てか何食べて暮らしてんの?」敗因は7月のモロッコ旅行での食べ過ぎとコトヌー滞在中の食べ過ぎかなぁということで、来月また来なさいと言われてしまいました。コトヌーからバスで10時間かかる場所に住んでいるので、行くのが面倒だし再々検査は避けたいところです。というわけで食生活の改善を始めました。今度は絶対に引っかかりたくないので、とりあえず食事を減らしました。

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自分がどのくらい食べているのか把握するため、アプリを使ってみました。

食事記録カロリー計算 Runtastic Balance

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  • runtastic
  • ヘルスケア/フィットネス
  • 無料

この類のアプリを5つほど試しに使ってみたのですが、こちらのアプリが良かったです。無料版のままでも問題なく使えるのでおすすめ。欠点はインターネットが無いと使えないところ。

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ある日の昼食。生の人参に味噌マヨです。おいしい。

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これは先輩方の送別会があった日。普段はあまり食べませんが、パーティーがある時はしっかり食べてお酒も飲みました。基本は食べなかったので結果的には1ヶ月で3キロ減りました。ダイエットって簡単ね。

そして1ヶ月後、コトヌーへ。血液検査を受けてきました。結果は…中性脂肪値はクリア!しかし、貧血と寄生虫の数値が高くはみ出てしまいました。寄生虫に関してはJICAの健康管理員さんが今まで見た中でなんと最高の数値ということでした。なんてこった。前回は何事も無かったので、この1ヶ月で何かが私の身体に住み着いたようです。下痢もなくリンパの腫れもないのですが、とりあえず薬を出されました。

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左から虫下し、抗生物質、鉄のサプリメントです。

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薬を飲めばOKということなので、この日からために溜め込んだ食欲を爆発させました。ビールも飲んでいないのにこのカロリー量。2日間食べ続けたらだいぶ食欲は落ち着きました。3キロ落ちた分を徐々に取り戻していきたいと思います。

 

今回のコトヌー滞在中、もう1つ病院に行かなければならない用事がありました。婦人科です。まだ東京に住んでいた頃、区の子宮頚がんの検診に行ったところ精密検査の指示を出されました。その後、技術補完研修中に精密検査を受けにいくとCIN1(子宮頸部上皮内腫瘍・軽度異形成)と診断され、3ヶ月に1回の定期検診の指示。派遣前訓練中に検査を受けると、病名は同じで1年に1度の定期検診と言われました。CIN1は消失する確率の高い病気です。協力隊の試験を受ける時に既往症がある場合は事前に申し出なければならず、合格後も新たに病気が発覚した場合は言わなくてはなりません。病状によっては派遣ができなかったり、国を変更する必要があったりするからです。私は幸いにも国はそのままで「健康条件付き派遣」ということになりました。任期中は病院で指示された通り検査を受けなくてはなりません。そんなわけで今回は1年に1回の定期検診を受けてきました。健康管理員さんが付いてきてくださり、婦人科の先生も陽気な女性でしたので安心でした。日本のような素晴らしい設備ではありませんが、ベナンでもそれなりの検査を受けることができます。検体はフランスへ送られ、2週間後に結果が出るということです。意外としっかりしていることに驚き。良い結果が出ることを祈ります。

さて、私の持病について長々と説明したわけですが、子宮頚がんの検診とか恥ずかしいし不安だから行きたくない!と思っている人は多くいると思います。私もその1人でしたが、海外へ行くことをきっかけに受診を決めました。見えないところに何があるか分からないので、特に検診を安く受けられる方々は受診をおすすめしますよ。行ってみたらそんな怖いもんじゃないです。長々失礼しました。それでは。